飛び降りていないことの証明

つつがなく世渡りさえこなせれば

最近読んだミステリ小説


本を読むという行為に長らく苦戦していたが、最近はっきりとした理由なく読めるようになったので、読んだ。ミステリばかりだ。かつて読んだことのある作品の再読も交ざっている。

国名シリーズでは『フランス白粉の秘密』、館シリーズでは『時計館の殺人』が特に好みに合った。
明快な論理を持つ作品が好きだが、読者である自分がそれを解き明かすことにこだわりはない。見せつけてもらえば十分である。
その意味で、『時計館の殺人』ではまさに見せつけられ、ねじふせられた。一方、『フランス白粉の秘密』では示された道筋に従って自分で答えへとたどり着くことができた。
それぞれにミステリを読む愉しみがあった。

などとしたり顔で語ってみても、最後にはクリスティーによるエンターテインメントの嵐にもまれてノックアウトされることになる。どうしてこんなにおもしろいものをいくつもいくつも完成させられたのだ、この人は。

他人の定めた目標


テレビに映っている人が「朝起きて仕事があることは幸せだ」というようなことをおっしゃっていた。
同意できる人も、そうでない人もいるだろう。
私の場合、「『朝起きて仕事があることは幸せだ』と思える人は幸せだ」とは言えそうだ、と感じる。

年度末である。
今年度も何もしなかった。
毎年毎年何もしなかったと言い続けて、15年くらいたっている気がする。

しかし、ブログを見てくれる方がご存じのような私のサークル活動は、ここ15年の中に収まっているので、それを「何もしなかった」というのはさすがに極端だろうか。
今までずっと無とお付き合いいただいていたということになる。
無です。いつもお世話になっております。

来年度のみんなの目標を「努」にしよう、と宣言された。
「みんな」の中に私も入っている。
勝手に決めないでくださいと思わなくもないが、元々が無なので、目標は定めてもらったほうがありがたいところまである。

仕事をしよう。行動しよう。
ゆめゆめ無理はなされるな。

2024/3/23(土)同人誌即売飲み会 HUB a Good D! にサークル参加します【B07】ナタリーの家

イベント概要

HUB a Good D! (ハブアグッデー!) │ 2024/3/23(土)16:00-18:00 │ 82 AKIBA TORIM店

サークル概要

ナタリーの家 │ 一次創作 │ B07(17:10-17:55頒布)

頒布物

[新刊]のみくいのたのしみ(エッセイ集│文庫判│24P│2024/3/23発行│100円)
●あまりにも心細い小説書きのためのハンドブック(実用│文庫判│24P│2020/12/26発行│100円)
●投げたボールは戻ってくる(短編・掌編小説集│文庫判│304P│2015/4/19発行│900円)

※以前の頒布時と価格を変更した物があります。ご了承ください。
※通販の予定はありません。

参加チケット購入申込(終了しました)

→HUB a Good D!(Peatix内申込ページ)
※一般参加の場合もチケットの事前購入が必要なイベントです。

頒布物やイベント情報については今後更新予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。

あとまえ(29) 『のみくいのたのしみ』

watarisaeko.hateblo.jp
まだ出していない本に補足を入れるのはおかしな話だが、期間限定というやつは待ってくれない。事は急を要する。

『のみくいのたのしみ』という、おつまみとお酒のミニエッセイ集を作った。
その中に、「限りなく地獄に近い天国」として、焼肉ライクにかつてあった飲み放題+食べ放題メニューの話を書いた。
今はない。ないはずなのだが、似たことができるのに気付いてしまった。

レモンサワーとハイボールの飲み放題。30分か、60分かが選べる。一人飲みにはちょうどいい短さだ。
これに単品で牛ホルモンとキムチを付ければ、定額食べ放題でこそないが、本に書いたメニューが再現できる。

飲み放題60分で1度試したが、30分でレモンサワーを3杯飲んだら割と満足したので、もし次があるなら短くしても良いと感じた*1
30分なら330円。牛ホルモン100gが500円、キムチが110円。
この組み合わせだと、940円で30分間、飲み放題付き焼肉が楽しめる。素晴らしい。

ただ、この飲み放題、情報を探しても公式のところがいまいち分からない。
自分は、普段行かない場所を訪れたとき、店舗前のポスターを見て偶然発見した。
店舗限定、期間限定である可能性が大いにある。
そして、どこの店が対象なのか、今日の時点で開催されているのか、はっきりしない。

お近くに焼肉ライクがあって、興味のある方は、探してみてほしい。出会えたらラッキーだ。
生ビール付きのプランもあった。あと、自分が見たところは、14時以降しかこの飲み放題を選べなかったように記憶している。

究極的には、お店に商品があり、対価を払えるなら、飲み放題や食べ放題は自主的に行える。
しかし大抵は無限にできないので、自分の気分と予算とをすり合わせる必要がある。

外食せず、家で飲むという選択肢もある。おつまみを買ってくることもできるし、自分で作ることもできる。
飲み食いの組み合わせを考え、実行する。うまくはまると嬉しい。いまいちだったときは、また新しい組み合わせを試みる。

誰と飲むかも大切だ。一人で飲むときと、誰かと一緒と飲むときとで、選びたいメニューも場所も時間も何もかも変わってくる。
今回の『のみくいのたのしみ』という本では、「誰と」の部分にあまり重きを置いていないが、どちらかというと一人飲みの想定になっている箇所が多いと思う。

お酒を飲みながらの珍しいイベントに出る。なのでお酒に関する本を作った。
何となく気が大きくなっているのか、来た人全員買ってください、という思いがある。
お酒のせいだろうか。だとしたらまずい。自分はお酒の失敗を非常に恐れている。健康を損ないたくない。依存し過ぎたくない。何かあったら、今後お酒の楽しさが大いに減ってしまうのは明らかだ。
お酒に踊らされるな。踊るなら正気のまま踊れ。いや、踊りたくはない。ちょうどよくふわふわと楽しくなりながら、踊らず無事に帰りたい。

*1:結局、60分で5杯飲んだ。バラカルビ50gも追加した。

窓際の電卓


新しい電卓を買ったので、計算の作業がやりやすくなった。

前の電卓だが、壊れているのかどうか微妙なところである。数字が出ないときもあれば、問題なく使えるときもある。
窓のそばに置いて、太陽の光に当ててみたが、やはり動いたり動かなかったりする。万全の状態かは怪しい。

電卓のソーラー電池くらいなら、室内の照明でも働く……と聞いたことがある。
実際の使用感としても、わざわざ太陽の位置を探さなくてもちゃんと使えているな、と思う。
それでも何となく、使いたいときは窓際に持っていくことが多い。

太陽に当たると調子が良くなるなんていうのはまるで人間みたいだ。

ただ、調子の悪いときが少しあるだけでも、電卓という道具はずいぶん不便なものになってしまう。
使用者の使い方が悪かっただけかもしれない。でもごめんな、わたしは機械のことはよくわからないんだ。
冷酷な判断を以ってこれからは新しい電卓を使うこととする。

やらないことリスト


悩みがある。

最近、やらないことリストを作ってみた。
例えば「SNSを1日10分以上見ない」とか、「寝る前にお菓子を食べない」とか、そういうやつである。
自分にとっては、やることリストよりも敷居が低そうに感じられた。
毎日リストを作り直す必要がなく、同じ内容の繰り返しでいい点も楽だ。

自分が良くないと思っている行動を3つ挙げてチェックしている。
そのうち2つは、特に苦労なく「やらない」ことができている。
しかし残りの1つがちっともできない。

「15分以上の昼寝をしない」だ。

日中でも、家にいると寝てしまう。感覚的にはほとんどずっと寝ている。予定が許せば数時間単位になる。
睡眠時間の不足ではないと思う。夜は寝ている。
飲んでいる薬の副作用かと医師に相談しても、むしろ目が冴えて不眠になりやすい薬だという。

リストを「日中は寝室に行かない」にしてはどうか、と提案を受けたので試した。
パソコンに向かってする作業がいろいろあるのだが、その最中も寝たくて、眠たくて、仕方がない。
座っていることがすぐに難しくなる。
結局、机の下に頭を入れて、硬いフローリングに身を横たえて眠った。

解決方法は1つ明確にあって、家の外にいればそうそう寝ないで済む。
電車で座ると眠ってしまうが、図書館などでは意外に眠くならない。

コワーキングスペースを利用するのもありなのかもしれない。
過去に試したこともあり、悪くはなかったのだが、私の仕事では料金面で元が取れないのがネックだ。
また、自宅の環境は整えている一方で、出先で作業をする準備は十分にはできていない。

どうするのがいいだろう。
やらないことさえ難しい。
やりたいことが一体何かもよく分かっていない。

いつもと違う鏡


宿泊先で目覚めて、洗面台でいつものように身支度をしたつもりだったが、顔色がひどく悪かった。
疲れが出ているというより、鏡や照明の違いで見え方が違うようだった。

ささいな理由ですぐ受け取られ方が変わるもののために、毎日そこそこ面倒なことをしているな、と思った。

見た目で判断しないでほしい、というわけではない。というより、人と会うとしたら、見た目を全く無視するほうが特殊な状況だろう。
内面を見てほしい、というわけでもない。大体中身のほうも相当ろくでもないのだ。

無印良品でヘアバームを買った。軽いので、ポーチに入れて持ち歩いて、出先で髪型を整え直すのに使える気がする。
一応、悪あがきをしているのだ、こんな見た目の自分でも。