飛び降りていないことの証明

つつがなく世渡りさえこなせれば

同人誌の販売終了・休止について(2018年7月)

平素は格別のお引き立てをいただき誠にありがとうございます。弊サークル在庫整理のため、架空ストア様に委託して販売している下記の同人誌につきまして、販売終了または休止とさせていただきますのでお知らせします。販売終了・休止日:2018年7月31日(火)…

大きな玉ねぎのカレー

例えば(はじめに言っておくと今夜これに類することは誰からも言われていない)「君の作った今夜のカレーは、玉ねぎの切り方が大きいから、今度からはもっと小さく切ってほしい」と言われたときの気持ちの落とし所。 大きく切った理由は、今日疲れていて小さ…

2017年がもし1週間の修羅場だったら

この記事は 創作 Advent Calendar 2017 に参加しています。 少しでも実用的な内容をお求めの方は、ここをクリック(タップ)して最後の項目からご覧ください。 まばたきしているあいだの世界 どうぶつの森ポケットキャンプというスマホアプリで遊んでいる。…

金色の仏像が泉の中から出てきてあなたに問いかける

小説を書くのがつらくてはらはら涙をこぼしながら泉のほとりを歩いていると、水の中から波紋とともに現れ出たのは、口元に薄い笑みをたたえた金色の仏像だった。仏像はいかなる種類の斧も手にしてはいなかった。 ――あなたよ。 仏像は語りだす。 ――小説を書く…

針を付けろ、バナナを貼れ。第二十五回文学フリマ東京に出展しました

編集が担う役割の一つは作品から不要な部分を削ることなので、私は著者二人がおしゃれなカフェでケーキを頼むシーンをカットした。だっていらないと思うだろう、本の著者がケーキを食べに行ったエピソードなんて。しかし後になってこれを知った人から「その…

『一汁一菜でよいという提案』

「悩む時間が人を育てる」や「若いうちの苦労は買ってでもしろ」は、現に悩んだり苦労したりしている人を励まし、勇気づけ、時になぐさめるための声掛けだったはずなので、逆にこれらの言葉のために悩みや苦労を背負うことになっているとしたら、ちょっと発…

仲間が来た! なんて日だ!

お笑い芸人の人がネタを作っているところ萌え、というのがあると思う。私がそうである。初期の「内村てらす」や「笑×演」でそういうシーンがあると、録画を巻き戻して何度も見てしまった。 さて、「アメトーーク!」の「相方大好き芸人」の回(2017年9月17日…

窮屈な現代の本当らしさとそれを信じるということ

心霊と怪談の違いとはなんだろう。いや、実のところ、それはなんとなく分かる。では、心霊番組と怪談番組の違いとはなんだろう。 本の編集中にたまたま読んだ「“恐怖コンテンツ”の勢力図に異変!? 「怪談番組」がCSなどで重宝されるワケ」という記事が気にな…

悪夢も誰かの夢である

純金の鎖を首からかけた男が、バスタブの中で札束に埋まっている。たくましい腕には一人ずつ、グラマラスな美女をぶら下げている―― 悪夢も誰かの夢である。 3年ほど前に「小説を書くのがつらい。」というアンケートを行った。Twitterで告知して、フォロワー…

我々はキュウリを差し出さないといけない

楽しい夏の夜のことだったので記憶違いもあるかもしれないが、その帰り道、私はぬか漬けとスキレットの話をしたはずだ。 久しぶりの人たちと会った日だった。みんな小説を書くような人だった。その中で「この頃、書けないね」と言い合ったのが私と津和野さん…

新刊ができあがったので本のサイズの話をします

新刊小説集『インドアゲームズ』が完成しました ▲鈍器(クラスの本)が目立つテキレボ界隈では薄めの冊子でしょう。46ページ。 印刷所にお願いしていた新刊が届きました。ざっとページ番号など確認したところでは問題ないようです。予定通り、テキレボに持ち…

インドアゲームズの表紙は本当にかっこいいんだ

表紙イラストを描いてもらいました ▲まずは見てください。もうね、もう、もう。 来週のテキレボ4で頒布する新刊小説集『インドアゲームズ』の表紙です。 友人の昧ちゃんにお願いして描いてもらいました。過去には『投げたボールは戻ってくる』、『安全シール…

とにかく机の広いイベントに出ます

テキレボに出ますがディスプレイが決まっていません 来週10/8(土)は、第4回Text-Revolutions(テキレボ)という、文章系の同人誌即売会にサークル参加します。ブースNo.は【F-09】、サークル名は「ナタリーの家」(ちょっと変えました)。昨年の第2回以来…

「ひっかくは、かみつくは」が気になる

(2016-06-19に一度公開した記事を元に改題・修正・加筆しました) ■「ひっかくは、かみつくは」が気になる 『よみきかせおはなし絵本(1)』(千葉幹夫編著、平成28(2016)年1月*1、成美堂出版)という絵本を見る機会があった。たぬきは海の底に沈み、おお…

ナタリーの家

■イベントに出展する際のサークル名を変えます。少しだけ変えます。 平素は格別のお引き立てをいただきありがとうございます。 これまで同人誌即売会などのイベントに出展する際に「ナタリー」というサークル名を使ってきましたが、今後はそれを「ナタリーの…

【連載小説】梁上の君子 目次

※当分の間、連載を休止します。(2016/3/30) 4月まで予定しておりました「梁上の君子」の連載を休止いたします。 本作を同人誌収録のために加筆修正した際、一部内容を変更することになりました。それにより、ブログ掲載分をお読みになった方が後に同人誌を…

とびだせどうぶつの森のデータが消えた話

いつものようにニンテンドー3DSを立ち上げ、とび森を起動させると、上のタイトル画面に見知らぬどうぶつが歩いている。 引っ越してきたのかしら、最近やさおとお別れしたしね、と思ってよく見ると、下画面に「つづきから」の選択肢がない。 私のカナリヤ村は…

テキレボ2感想 (2) 当日企画のこと

※書き終えて、付記。 この頃、膨大な量の報告書を延々とチェックする仕事ばかりしている。どうもその文体が、そのままこの記事に出たきらいがある。やけに堅苦しい部分はそのせいである、と言い訳をしておきたい。怖いことないよ。 というわけで、いろんな企…

テキレボ2感想 (1) 自分のブースのこと

■ラッキーバッグについて おわびから。ラッキーバッグと『投げたボールは戻ってくる』を同時にお求めになった方の一部に、同じ作品が掲載されている旨のお知らせが漏れてしまいました(Webカタログには記載していました)。もし読んでみて「あれっ?」と思わ…

Text-Revolutions第2回に出展します 【C-34】ナタリー

【イベント概要】Text-Revolutions 第2回 日時: 2015年10月10日(土) 11:00-16:00 (開催まで残り2日です) 会場: 都立産業貿易センター台東館 入場料: 無料【サークル概要】 サークル名: ナタリー カテゴリ: 純文学 代表者名: わたりさえこ (ときど…

別になくてもいいが、

「小説は、別になくてもいいが、あれば人生が豊かになる」という言説がある。私だったらそんな言い方はしないし、ニュアンスに違和感もあるが、一つのわかりやすい表現だとは思う。 ところで、前の記事で書いた通り、銅の玉子焼き器を買った。 今のところ、…

銅の卵焼き器を使うということは

数日迷っていたが、迷い続けるのも好きではないので、思い切って銅の卵焼き器を購入した。 前の卵焼き器は、テフロン加工が施されていたが、二年ほどでそれが剥がれてしまい、使い物にならなくなっていた。しばらく小径のフライパンで代用していたものの、や…

あとまえ(28) 『投げたボールは戻ってくる』

何しろ「売れて売れて仕方がないから再版しよう」というような話ではないし、この本を作らなくていい理由なら箇条書きで並べることさえできるのだが、いろんな事情がたまたま合って『投げたボールは戻ってくる』という本は日の目を見た。結果的に、再録集を…

あとまえ(27) 「町長選挙」

象印社*1発行のアンソロジー『ぼくたちのみたそらはきっとつながっている』に、小説を載せていただきました。 世界観を同じくする、様々な空想のまちが集まった本です。 4/19(日)開催のイベント・本の杜7で発売となるようです。詳しいご案内は、主宰のくまっ…

同じ空の下、快晴

ずいぶん前に、「三好達治『雪』のこと」という記事をブログに書きました。この詩についての私の読みを、つらつらと書いたものです。 さて、大山誠一郎のミステリ小説が好きです。初めて作品を読んだのは、PSPソフト「TRICK×LOGIC」でのことでした。おもしろ…

きっと人徳が必要だ

お笑い芸人をたくさん集める番組には、二種類あるのだなぁと思った。芸人が苦しんでいるのを見て楽しむ番組と、芸人が楽しんでいるのを見て楽しむ番組だ。 今の視聴者は、感情移入が強いと言うのか、「あれが自分だったら」という視点でテレビを見ることが多…

やるか、死ぬか?

「やるか、死ぬか。」という選択肢が究極のように語られることがあります。死と比べることによって、本気度がはかられるように思われているのかもしれません。 でも、どうでしょう。これはむしろ、問題を単純にしていることにならないでしょうか。「死んでも…

アニメの中のアイドルは

家人がアニメを観ていると、興味がなくても自分の耳に内容が入ってくることがある。アイドルを目指したり、アイドルになりたてだったりする女の子を題材にした作品がこんなに何種類もあるものか、と戸惑った。 登場するアイドル達は、わがままである。「あい…

白菜、蘇る。

冷蔵庫の野菜室に長く滞在しているはくさいが弱っていた。葉がしぼんでしまい、ちぎり取ろうとすると途中で裂けるように破れてしまう。 レシピ本の言うことには、このようになった野菜はただ水に浸けておくだけで、生き返るというのである。本当は葉の先まで…

借金取りの夢

怖い夢を見た。跳ね起きてからも、今のが現実に起こったことだったかどうか、繰り返し確かめないではいられないような夢だった。 駐車場で会った若い男、チャラい雰囲気だがなぜか人が好さそうに見える男から、家人が(ここが「自分が」でないあたり、夢の中…