飛び降りていないことの証明

つつがなく世渡りさえこなせれば

新しいキーボードがやってきた

 「やってきた」と言っても自分で注文していたのである。iPhoneに外部キーボードから文字入力したい場面があり、Bluetoothで接続できるものを探して購入した。
 機械だかガジェットだか、ハードだかソフトだか、とにかくそういうものには詳しくない。使えないものだけは買わないように、一応、あらかじめネット検索だけはした。
 WindowsiOSとでは入力の仕方が違うとか、だからファンクションキーのショートカットは使えないとか、予測変換はじゃまになるとか(個人的にはiPhoneの予測変換もオフにしたい)、そういう予備知識を仕入れていく。一番の懸念は、かな入力のことだった。ローマ字入力に対するかな入力のことで、私はいつもそれで打っているからだ。しかしそれについての情報は検索してもあまり見つからなかった。
 さて品物が届いたのが今日である。接続は簡単だった。打鍵感も悪くない。心配していたかな入力の設定も、問題なくできた。事前に聞いていた打ちにくさはあるが、なかなか快適だなぁと思いながら試し打ちしているうちに、あれ、と思った。打てない文字があるのだ。
 「へ」をタイプしても出ない。しかし「む」をタイプすると「へ」が表示される。半濁点の付け方がわからない。かぎかっこと長音の入力方法がわからない。
 まいってしまう。「キーボード」という単語すら、予測変換に頼らないと出せない。個別の事例を入力して改めて検索すると、キーの配置が違うことがわかった。しかもよくわからない違い方だ。中でも「゜」「む」「へ」はそれぞれキーがあるのに一つずつずれて配置されているのが解せない。「Shift+け」で「ろ」が表示されるなんて想像もしなかった。
 全ては慣れによって解決する、と構えておけばいいのだろう。配置のずれるキーにはシールを貼った。手習いを始めたばかりのようで割と楽しい。
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