飛び降りていないことの証明

つつがなく世渡りさえこなせれば

「我」と「吾」

 私の中では「我」と「吾」の使い分けは明確です。普通は「我」を使います。「吾」は特別なときだけです。
 特別というのは、「吾」を「あ」と読ませて、言葉のリズムを整えたいときです。
 なので私の場合、「吾」を使うのはほとんど短歌や俳句の中だけです。散文でも使えないことはないのでしょうが、「吾」の出番を求める機会はまずないです(話し言葉で「吾」を「あ」と言うことがないせいでしょうか)。私にとって、「吾」は、詩のための文字なのです。