過去にネットの記事で読んだことのある実験の話だ。うろ覚えなので、実際と違うところもあるだろう。ご容赦を。
ある人が、バレンタインデーに繁華街に行き、「チョコください」と書いた箱を持って、1日立っていた。すると、通り掛かる人たちが面白がって、何人もがチョコやお菓子を入れていった。
感激したその人は、ホワイトデーにも同じ場所に行き、「チョコあげます」と書いた箱に自分で買ってきたチョコを入れて持ち、1日立っていた。しかし、結局誰一人としてそのチョコを持っていかなかった。
示唆に富むと思う。人に何かをあげることは、楽しく、安心なのだ。一方、人から何かをもらうのは、時に不安を伴う。それが知らない人からであれば、なおさらだ。
また、あげた人はすぐに忘れても良いが、もらった人は後に引きずる。全ての場合に当てはまるわけではないが、そういう面もあると思う。
もらえる人よりも、あげられる人を、うらやましく思う。
というより、もらえる人ってそんなにうらやましいだろうか、という疑問がある。
あげることは楽しい。あげることはレジャーになり得る。
もしレジャーなら、強制することでもされることでもないはずだ。