飛び降りていないことの証明

つつがなく世渡りさえこなせれば

状況証拠が示している


24時間何も喉を通らなかった。

食事については、もし数日食べられなくてもさほど問題はないだろうと思った。
ただ、水分のほうはさすがに心配だった。
喉を通らないというのは言葉通りで、水やゼリー状のものはもちろん、自分の唾さえ飲み込めない。
違う要因で体じゅうに様々な不調が出ていたタイミングだったので、水分をとっていないせいで何かが起こっているのか、それとも関係ないのか、素人には判断できなかった。

病院にはかかっていたが、また連絡してみるべきかと思った頃、喉が少し通るようになった。
私は飛びつくように、ゼリータイプの経口補水液を開けて飲み始めた。

経口補水液を以前口にしたときは、なにやらうすしょっぱい味で、たくさん飲みたいとは思えなかった。
今回はほとんど味を感じず、パウチパック1つを抵抗なく飲み終えることができた。
ということは、私はきっと脱水症状を起こしていたのだ、とそのときやっと分かった。