飛び降りていないことの証明

つつがなく世渡りさえこなせれば

我知らぬ悪行


晦日の夕食を終えて、ふと十数年前に迷惑をかけた人のことを思い出した。
大変申し訳なかった。

ただ、もし地獄の閻魔様のような存在の前に引き出されたとして、挙げられる自分の罪業はその件ではない気がする。
もしかしたら、そんなことありましたっけ、というような物事を並べられるのではないか。

人を傷つけるとか苦しめるとかいうと、大ごとのように聞こえる。
しかし、人を困惑させるとか落胆させるとか、そういうことは日常的にやっているかもしれない。

人に迷惑をかけずにいるのは無理だろう。
できるだけ誰とも関わらずにいようと思っても、日々を過ごしている限り何かしらはある。
どうしても、ある。そのはずだ。

2024年も人を困らせたりがっかりさせたりしながら生きていこうな。