飛び降りていないことの証明

つつがなく世渡りさえこなせれば

私は8歳


私は8歳ではない。
もう少し年は行っている。ただ、今の自分の年齢がなぜか気に食わない。

昔に戻りたいという気持ちはない。
ゼロからやり直したいというわけでもない。
だから今の年齢で別にいいはずなのだが、どうもテンションが上がらないのだ。

わくわくしない。おもしろくない。
だったら学生時代なんか楽しかった時期ですよね、16歳や20歳ぐらいなんてどうですか、と想像してみても、その年齢なら良いと感じるわけでもない。

どの道、年齢は自分の力ではどうにもできないものの一つだ。
考えたところで仕方がない。
じゃあ、8歳でいいんじゃないか。
8歳といえば、自分の将来というものをある程度筋道立てて考え始めた時期だ。
世の中に「不治の病」や「自殺」があることを知った頃でもある。
ああ、8歳、適当に決めた割には、結構ちょうどいい気がしてきた。